ニュースカテゴリ:企業
情報通信
NECが偽ブランド品の識別技術を開発 得意な「認証」を活用
更新
NECが開発したスマホを使った識別技術は、1000本のボルトをすべて認識できる=10日、東京都港区(黄金崎元撮影) NECは10日、スマートフォンのカメラで、ブランド品や工業製品の微細な紋様を認識し、本物かどうか判別できる認証技術を開発したと発表した。製品の紋様をベースにした識別技術は世界で初めてで、NECは製造業や流通業などでサービスの活用を目指す。
あらゆる製品や部品には製造時に微細な紋様が表面上に発生する。同じ金型で作っても、それぞれ紋様が異なる。NECは製品の紋様に着目して、本物か偽物かを識別できる認証技術を開発した。
製造段階で、紋様の画像データを事前登録しておけば、その後、スマホで撮影した製品と照合し、瞬時にそれぞれの違いを判別できる。NECによると、実証実験を通じて、指紋認証並みの精度で、製品を識別できる結果が出ているとしている。
これまでのブランド品や工業製品の管理や真贋(しんがん)判定は、バーコードやICチップなどの識別用タグを取り付け、特殊装置で分析していた。ただ、大量生産品の場合、一つ一つにタグを取り付けるのに膨大なコストと時間がかかっていた。
NECが開発した認証技術を用いれば、スマホで簡単に識別でき、コストも軽減できる。
同社によると、世界全体で模倣品被害は約80兆円程度あり、スマホで簡単に識別できる新技術のニーズは高いとみている。NECは来年にもまずは真贋判定サービスとして展開する。その後、流通の商品管理や産業系の部品・保守管理などにも用途を広げる方針だ。