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関電 高浜原発1、2号機の運転延長を検討 年末に特別点検
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運転延長を検討している関西電力の高浜原発1号機(奥)と2号機(手前)=福井県高浜町 関西電力が、運転開始から約40年が経過した老朽原発の高浜1、2号機(福井県、出力計165万2千キロワット)について、運転延長を検討していることが14日、分かった。年末に原子炉容器などの劣化を調べる「特別点検」を実施し、異常がなければ来春にも原子力規制委員会に運転延長を申請したい考えだ。
高浜1号機が運転開始からちょうど40年、2号機が39年経過した14日、関電の八木誠社長は電気事業連合会会長としての記者会見で、高浜1、2号機について「現時点では何をするか決まっていない」としながらも、特別点検の実施や運転延長について「幅広く検討している」と述べた。
規制委は新規制基準で、原発の運転を40年に制限している。例外として20年までの延長が可能だが、特別点検や新基準への適合が必要だ。
政府は10月、高浜1、2号機に加え、関電美浜1、2号機(福井県、計84万キロワット)など運転開始から40年前後が経過した計7基について、廃炉にするか、運転延長するかの早期判断を電力各社に求めていた。
特別点検は、原子炉など設備の劣化度合いを詳細に調べる。高浜1、2号機は可燃性の電源ケーブルを使っており、難燃性ケーブルに交換する必要がある。
特別点検に加え、安全対策工事にも多額の費用がかかる可能性もあるが、出力が大きいため、運転すれば1千億円程度の収益改善効果があると見込まれ、電力供給力の強化も期待できる。
もともと原発依存度が高い関電は、稼働原発ゼロだった今夏、火力発電をフル稼働しても、電力需要に対する供給余力を示す予備率は最低減必要な3%しか確保できなかった。
関電は高浜3、4号機を来春にも再稼働させたい考えだ。高浜4基が全て稼働すれば、予備率は15%前後に上がる。
一方、出力が小さい美浜1、2号機については、運転延長しても工事費用で採算が悪化する恐れがあるため、廃炉を検討している。
八木社長は、地元同意を得て年明けの再稼働が見込まれる九州電力川内1、2号機(鹿児島県)に触れ、「他の原発の審査のひな型にしてほしい」とし、「迅速かつ効率的な審査と速やかな判断をお願いする」と規制委に求めた。