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ソニー損保が「やさしい運転キャッシュバック型」自動車保険 来年2月発売

ニュースカテゴリ:企業の金融

ソニー損保が「やさしい運転キャッシュバック型」自動車保険 来年2月発売

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運転データを計測する専用器「ドライブカウンタ」  ソニー損害保険は、運転のスムーズさを計測し、その結果に応じて保険料が契約者に戻る「やさしい運転キャッシュバック型」自動車保険を2015年2月中旬から販売開始する。この保険は、Webからの申し込みで契約者の自宅に配送される専用の計測器を車に設置して運転のスムーズさを計測するという、今までになかった手法だ。急加速、急ブレーキが少ないスムーズな“やさしい運転”ほど高得点となり、100点満点中60点以上を獲得すると、その点数に応じて、5%から最大20%の保険料がキャッシュバックされる仕組みになっている。

 同社は、通販型の保険会社として1999年に営業を開始。走行距離によって保険料が定められる自動車保険を本格的に導入し、旧来の自動車保険のあり方に一石を投じた。ソニー損害保険自動車商品部長の安田和義さんは、「自動車保険の保険料は、車種、保険の実績、年齢などで算出される方法が長く採用されてきたが、そこまでの条件は同じでも、走行距離によってリスクが違うことに着目し、走行距離型の自動車保険を生み出した。さらにリアルなドライバーの運転特性を反映し、より公平な保険料を実現したいという思いがある」と、自動車保険革新の背景について語る。

 運転特性を保険料の算出のためのデータとして採用する考え方は、欧米諸国では以前からあり、同社でも開業当初から視野にあったという。その必要性は実感しながらも日本での導入に時間を要したのは、技術とコストの障壁だった。アメリカのある保険会社では、車体に専用器を取り付け、車から通信でデータを吸い出す仕組みを取っている。「日本で導入するためには、諸外国と同様の方法では、ユーザー側の取り付けの難しさや通信コストの課題がある。通販型の手軽さを特徴とするソニー損保としては、ユーザーの手間やわかりやすさ、運用コストなどをかんがみて研究・テストを繰り返し、専用器を開発した」と安田さんは、多くの工夫を重ねたことを振り返る。

 ユーザーに配送される専用器「ドライブカウンタ」は、両面テープでダッシュボードなどに貼り付けられ、誰でも簡単に、どの車にも設置可能だ。電池で稼働し、1年間付けっぱなしで特別なメンテナンスも不要。半年以上たつと運転実績の申告が可能になり、「申告ボタン」を押すと走行時間、点数が表示される。必要な情報をWebから申告するとキャッシュバックの申し込みが完了する。保険の評価をするための運転データの収集は、車から直接の通信に頼らなくても可能な運用方法を編み出し、ドライブカウンタを電池で稼働させることでローコストを実現した。

 運転データが蓄積されたドライブカウンタを返却すると、自身の運転傾向がわかる「優しい運転診断レポート」も発行される。急ブレーキ、急発進の頻度などが可視化されるため、ドライバーの自己診断にも役立ちそうだ。この保険は、運転技術が保険料に反映される公平性と併せて、“やさしい運転”を心がけるドライバーが増えることでの安全性の強化も大きなメリットとなる。

 「価格.com」がユーザーへのアンケートによって調査した「2014年自動車保険満足度ランキング」では、総合部門でソニー損害保険が1位に選出された。走行距離に応じた保険料と補償内容のバランスやロードサービスの充実、事故対応時の対応の丁寧さなどが契約者の評価を得ている。近年、自動車保険は各社から多彩な商品やサービスが生まれ、Webなどで比較検討もしやすくなったことから、更新時に契約先の変更を検討するドライバーも多い。その「自動車保険を選ぶ時代」を作ってきたのも同社の大きな功績である。

 今回、新たに発売される「やさしい運転キャッシュバック型」自動車保険は、「30日間無料トライアル」を実施しているが、当初2500台を予定したところ希望者が多く、急遽1000台を追加したという。その反響がユーザーの関心の高さを物語っている。自動車保険業界の革新の旗手であるソニー損害保険の取り組みは、さらなる新時代を切り開くきっかけとなりそうだ。

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