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レオパレス21 カンボジアで自社アパート開発
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開業式であいさつする深山英世レオパレス21社長=プノンペン市内のホテル(木村文撮影) ■深山社長「ASEANに1000世帯」
レオパレス21がカンボジアに進出、今月4日にプノンペン市内のホテルで開業式を行った。同社の深山英世社長はあいさつで、プノンペンに家具付きでホテル並みのフロントサービスなども備えたサービスアパートを自社で建設する計画を明らかにした。今後、カンボジアなど海外事業を加速する構えだ。
◆日本式サービス提供
同社はカンボジア現地法人のレオパレス21カンボジアを設立、今年6月に事業を開始した。深山社長によると、自社開発のサービスアパートは、プノンペン郊外のトゥールコック地区に建設予定。2015年2月に着工し、17年の完成を目指すという。2ベッドルームの部屋を中心に、さらに広い部屋や1ベッドルームタイプなど約50室の建物になる見込みだ。
カンボジアには現在、2000人を超える日本人が住み、100社以上の日系企業が進出している。トゥールコック地区はプノンペンの北西部に位置し、住宅地やショッピングセンターなどの建設が続く新興開発地域。都心部への通勤・通学にはやや時間がかかるが、緑地も多く、ここ数年で日本人や韓国人など外国人の居住者が増えている。
深山社長は「日本で培った物件管理のノウハウをカンボジアでも生かし、住む人が求めるサービスを迅速に提供できるシステムを作りたい」と話し、日本式の行き届いたサービス提供を自社物件の売りとする考えを示した。トゥールコック地区のサービスアパートは、同社にとって初めての海外での自社物件となる。
カンボジアに進出を決めた理由について深山社長は「成長著しいカンボジアだが、土地の価格はまだ適正に変動していると思う。ただし、これから上がる可能性があり、物件を開発するタイミングは今だと考えた」と語った。さらに今回建設する1棟目をモデルとし「東南アジア諸国連合(ASEAN)に今後5年で1000世帯分のサービスアパートを建築したい」との目標を示した。将来的には自社開発物件を不動産証券化などで流動化し、自社事業としては管理部門のみを残していく考えも示した。
◆海外12カ所で展開
プノンペンをはじめ、カンボジアの都市部は建築ブームが続いている。特にプノンペンでは高層集合住宅や商業ビルが相次いで建設されているが、不動産の取得や賃貸・管理制度はまだ整備されておらず、契約や入居後の対応をめぐりトラブルになるケースも多い。
カンボジアではすでにスターツが11年に進出して現地法人を設立、賃貸事業を開始している。こうした日系不動産会社の進出により、日本式の不動産サービスの広がりを期待する声は高い。
レオパレス21の海外拠点はカンボジアで12カ所目。5日に開業式を行ったミャンマーも加え、中国、韓国、東南アジアで事業を展開している。海外展開の目的について同社は「日本から海外に進出するアウトバウンドのお客さまへの物件紹介のお手伝いと、海外から日本に来る外国人留学生や就労者のみなさんへの日本国内レオパレスの紹介など、インバウンド事業の両方を拡充したい」としている。
また、深山社長は東南アジア諸国への進出について「目的の一つは、日本で不足する建設や介護分野での労働力を確保したいという考えがある」と述べた。
レオパレス21は、建設事業と介護事業で、それぞれベトナムとフィリピンから外国人技能実習生を受け入れる計画がある。深山社長は「カンボジアからも同様の受け入れが可能かどうかを今後調査したい」と意気込みを示した。(カンボジア月刊邦字誌「プノン」編集長 木村文)