--現在の中期経営計画(2013~15年度)の利益目標を前倒しで達成した
「15年度から新たな中期計画をスタートさせる予定だ。具体的な数字はこれから詰めるが、保険最大市場の米国と2番目に大きな日本を事業の中心に据えたうえで、将来の成長市場としてアジア太平洋事業を強化する。2月には米中堅プロテクティブ生命の買収が完了することもあり、新中計の期間中には、北米の統括拠点をニューヨークに設置し、シンガポールに地域統括会社を設ける」
--保険料等収入の国内外の内訳は
「最終利益の3割を海外で稼ぐという目的は、プロテクティブ買収で15年度にも達成できる見込みだ」
--国内市場のあり方は
「銀行の窓口販売や来店型ショップ、インターネット、通信販売向けの保険は年間5000億円規模の新規契約がある。これらの市場に参入する目的で、14年8月に(現損保ジャパン日本興亜ホールディングスから)ネオファースト生命保険を買収した」
--現在、1つの商品だけのネオファースト生命をどう伸ばすか
「15年下期に新商品を出す予定。新機軸を打ち出したばかりなので、最初の3年間はほとんど収益としては出てこないが、数年後には大きな競争力を持つ」
--銀行窓口向け商品を手がける子会社の第一フロンティア生命保険の外貨建て年金保険が伸びた
「メガバンクや地方銀行などから、当社の商品開発力などについてご理解いただけた点が大きい」
--国内市場は縮小しないのか
「従来の死亡保険の契約高でみれば、がんや医療、介護など『第3分野』の保険は増えている。日本の社会保障制度をすべて消費税でまかなうのは難しく、当社としても第3分野の商品を増やす」
--14年9月中間期に保険料等収入で日本生命保険を抜いたが、通期の見通しは
「当社の経営は相対価値ではなく、絶対価値でやる。顧客から支持された結果としての数字であれば、素直に喜ぶべきことだ」(藤原章裕)
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【プロフィル】渡辺光一郎
わたなべ・こういちろう 東北大経卒。1976年第一生命保険。常務執行役員、専務執行役員を経て2010年4月から現職。静岡県出身。