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【未年に翔ける】積水化学工業社長・根岸修史さん(66)

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【未年に翔ける】積水化学工業社長・根岸修史さん(66)

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 ■経済環境にびくともしない事業体に

 --2015年の経営課題は

 「経済環境が少々変動したとしても、びくともしない事業体を作ることだ。それには3つの戦略を推進することが課題となる。1つは住宅など現有事業のブラッシュアップとともに、原点回帰と徹底効率化を図ること。また、まいてきた種を開花させる時期にきた。すべてを自前でやり抜くのではなく『協創』という考えの下、社外とも連携して市場開拓のスピードを上げることも重要だ。3つめがグローバル展開のあり方。これまではBtoB(企業間取引)が中心だったが、現地の内需を相手にして成功を収めていきたい」

 --大きく3つの領域に分けて事業を展開しているが、住宅事業の重点戦略は

 「当社の『セキスイハイム』は全体の8割を工場で作っている。建築費の高騰が進む中、この事業スタイルが強みを発揮する。一般的な住宅は現場施工の工数が多く、労賃がかなりのコストアップ要因となっているからだ。このため工場での生産化率をさらに上げて、現場工期の短縮に徹底的に取り組む。屋根や壁、床の据え付けなどは現場で行っているが、工場で対応可能な部分もありそうなのでトライしたい」

 --インフラ関連の製品を取り扱う環境・ライフライン事業の課題は

 「汎用(はんよう)品事業の徹底的な効率化を図り、トータルコストを引き下げることが喫緊の課題だ。その一環として東京工場(埼玉県朝霞市)を3月に閉鎖して、生産・物流体制の再編を図っていく。キーワードは地産地消。東日本大震災の本格的な復興需要に対応し、4月から仙台で上下水道用塩ビ管の新工場を稼働させるのは象徴的な事例だ」

 --高機能プラスチックスについては、海外需要が拡大している

 「自動車ガラスの中間膜は米国が調子がよく、中国でも需要が拡大している。このうち中国向けの高機能タイプについては日本からの輸出で対応していたが、蘇州にある工場の2ラインのうち1ラインを遮音タイプが製造できるように改良する。また、生産効率の向上につながる半導体の接合剤などさまざまな製品を開発してきたが、外部のパートナーと組んで用途開発を進め事業拡大につなげる年だと認識している」

                   ◇

【プロフィル】根岸修史

 ねぎし・なおふみ 早大政経卒。1971年積水化学工業入社。取締役、常務、副社長などを経て2009年3月から現職。愛媛県出身。

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