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【未年に翔ける】大林組社長・白石達さん(67)

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【未年に翔ける】大林組社長・白石達さん(67)

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大林組社長白石達さん  ■経営安定化が柱 生産性高め収益確保

 --2014年9月中間連結決算は大幅な増収増益で、売上高と各利益は中間期において過去最高だった

 「基幹事業である国内建設事業の収益力は回復途上の段階にある。15年3月期で見れば上期よりも下期、さらに16年3月期という流れで良くなると期待している。デフレ時に受注した工事案件は、資材価格や人件費の上昇で建設コストがかさむと採算の悪化を招いたが、足元ではそうした悪影響は薄まってきた」

 --15年の経営上のテーマは

 「一言で言い表すと『安定化』だ。国内建設事業は仕事量に大きな減少はないと思うが、生産性を高めることで収益確保に取り組む。基幹事業のもう1つの柱で、不動産を手掛ける開発事業も強化する。一方、収益基盤の多様化を進めるために、海外へのさらなる戦略的展開を図り、再生可能エネルギーなどの新領域事業にも注力することで、会社全体の安定化を図る」

 --海外展開をどう進めていくのか

 「北米とアジアの二極体制はほぼ出来上がってきたが、海外展開の完成形としてはもう一極ほしいと考えており、今は中東でトライしているところだ。15年4月からは3カ年の次期中期経営計画が始まる。建設事業全体の売上高のうち3割は海外で担えるようにしたいが、実現できるのは次期中計の対象期間より先だろう。スタッフや取引先のローカル化をもっと進める」

 --創業の地であり、長らく本拠を構えてきた大阪での事業展開は

 「10年に登記上の本店を東京に移している。ただ、建設会社としては大阪では大切に扱ってもらっており、大きな工事案件を数多く手掛けるなどして、それなりの役割を担ってきた。大阪での事業をおろそかにするつもりはなく、最近も大阪市の中心部にあるメガバンクのビルの建て替え工事を受注したばかりだ」

 --15年6月で、社長就任から丸8年となる

 「社員がどう思うかにもよるが、透明性や公平性の高い組織になり、会社はすっかり変わったと思う。また、09年の『ドバイ・ショック』による業績悪化を切り抜けられたのは、とても大きな自信になった。次世代の経営者には、日本の建設投資の展望を把握した上で、大林組はどうすべきかという観点からリーダーシップを発揮していってほしい」

                   ◇

【プロフィル】白石達

 しらいし・とおる 東大工卒。1971年大林組入社。取締役、常務として東京建築事業部の副事業部長を務めた後、専務となり同事業部長。2007年6月から現職。大阪市出身。

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