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【未年に翔ける】豊田通商社長・加留部淳さん(61)

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【未年に翔ける】豊田通商社長・加留部淳さん(61)

更新

 ■資源など非自動車の収益比率アップ

 --自動車販売からみた世界景気の動向は

 「米国では昨年の自動車販売が1600万台を超える見通しで、好景気の循環に入った。一方で、原油安の影響で資源国として好調だったパプアニューギニアでの販売が若干ダウンした。タイの落ち込みやインドネシアの足踏み状態がどこまで続くか、注視していきたい」

 --買収した仏商社CFAOを通じてアフリカをどう攻めるか

 「西アフリカに強いCFAOの経営資源をうまく活用して狙いを定めたい。その一つが、ヤマハ発動機と人口増や経済成長が期待されるナイジェリアでの二輪車の製造・販売だ。CFAOから社長を送り、社員管理など経営や販売で協力する」

 --ケニアでは現地政府の長期戦略の策定に協力している

 「インフラやエネルギーなどを含めた成長戦略に貢献し、ケニアでの成功モデルを他地域にも展開していきたい。自動車修理や農業機械メンテナンスの講習などを通じてケニアの人材育成にも貢献したい」

 --インドやASEAN(東南アジア諸国連合)での自動車関連の展開は

 「インド南部のバンガロールのテクノパーク運営に加え、チェンナイでも日系企業向けに給食サービスや経理業務の代行サービスを開始した。モディ首相の製造業誘致政策に沿って、日系企業の進出を支援したい。グジャラート州の空港は事業化調査中だが、ラオスの空港運営ノウハウで受注につなげたい。人件費の高騰で自動車生産が集積するタイだけでは生産を賄いきれない、周辺のラオスやカンボジアをサテライト工場に位置づける動きに対応し、物流も支援する」

 --自動車と非自動車の収益バランスで5対5を目指す

 「2015年度に実現し、20年に自動車関連、生活関連、資源・インフラ関連の比率を1:1:1にしたい。食料関連ではカザフスタンで大規模農業に参画し、近畿大学とは天然の稚魚に頼らないクロマグロ養殖事業で食料資源の安定調達に貢献する。資源では、チリのヨード事業やアルゼンチンで生産開始したリチウム事業など、豊通らしい資源開発に取り組みたい」

                   ◇

【プロフィル】加留部淳

 かるべ・じゅん 横浜国大工卒。1976年豊田通商入社。執行役員、常務執行役員を経て2011年6月から現職。神奈川県出身。

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