SankeiBiz for mobile

自動車ベア、今年は「6000円」で統一 上積みめぐり攻防激化

記事詳細

自動車ベア、今年は「6000円」で統一 上積みめぐり攻防激化

更新

 ■自動車労組要求、中小への波及焦点

 自動車メーカーの各労働組合は18日、2015年春闘の要求書を経営側に提出し、約1カ月にわたる労使交渉が始まった。ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分ではトヨタ自動車などの各労組が月額6000円を要求し、19日に要求が出そろう電機メーカー労組も足並みをそろえる見通し。好業績を背景に、前年実績からの上積みをめぐって攻防が激しくなりそうだ。春闘の相場形成に大きな影響力を持つ自動車や電機業界が牽引(けんいん)役となり、中小や地方の企業に賃上げの動きが広がるかも焦点になる。

 昨年の反省踏まえ

 「6000円は物価上昇、社会的影響、日本経済への寄与を考えた。労使の議論ですれ違うことはないと考えている」

 全トヨタ労働組合連合会の金子晃浩事務局長は18日の会見で強調した。

 自動車大手8社は要求額が4000円と3500円でばらついた昨年と異なり、今年は各社ともそれを大きく上回る6000円で統一した。

ランキング