ホンダ「S660」、苦しい時期の“広告塔”としても期待 「軽」増税で
更新ホンダは30日、軽自動車の新型スポーツカー「S660」を4月2日に発売すると発表した。軽の販売競争が過熱するなか、本格的な「走りの楽しさ」をアピールすることで若者など新たなユーザーを取り込みたい狙いがあり、他の軽メーカーもスポーツモデルに力を入れている。
「クルマ離れといわれるわれわれの世代が、『クルマって楽しいんだぜ』という思いを直球で表現した」
ホンダ最年少の開発責任者に抜擢(ばってき)された本田技術研究所の椋本(むくもと)陵氏(26)は、東京都内で同日開かれた発表会でこう強調した。
S660は、車体中央にエンジンを置く「ミッドシップ」方式のオープンカー。主にレース車両に採用されるスタイルで、旋回時にも高い走行性能を発揮する。エンジンは軽自動車Nシリーズのものをスポーツカー向けに改良した。価格は198万~218万円。月間販売目標は800台。
軽自動車のスポーツモデルでは、ダイハツ工業が昨年6月、樹脂製の外板などを好みのデザインに着せ替えできる2人乗りオープンカー「COPEN(コペン)」を発売し、人気を集めている。
