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百貨店、国内消費回復に明るい兆し 一部で中間層への波及始まる

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百貨店、国内消費回復に明るい兆し 一部で中間層への波及始まる

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 こうした傾向を受け、各社は富裕層の取り込みに注力。三越伊勢丹ホールディングス(HD)は4月3日、東京都港区の東京ミッドタウンに、欧米の高級衣料などをそろえた中型店を開いた。今後、全国で展開する。

 一部では、中間層の消費も戻り始めている。大丸東京店のプライベートブランド「トロージャン」の売り場では、5万4000~10万8000円の既製スーツや5万4000~11万3400円のオーダーメード用生地を扱っているが、4月の売り上げは昨年比、一昨年比ともに2割増となっている。販売担当の桂純さんによると「中高年に加え、20代のお客様が増えている」という。

 百貨店協会も「中間層が堅調。春物衣料などが売れている」(井出陽一郎専務理事)と指摘。中間層は来客の大半を占めるだけに、「今後、どこまで回復が広がるか期待したい」(流通業界関係者)。

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