SankeiBiz for mobile

【浜松物語】「時代を超えた価値観が原点」…柳弘之ヤマハ発動機社長(上)

記事詳細

【浜松物語】「時代を超えた価値観が原点」…柳弘之ヤマハ発動機社長(上)

更新

 --「ヤマハらしさ」を、ものづくりの基準に定めている

 「経営の意思として、独創性、技術、デザインを磨き、極めることを推進している。最近その考え方を発展させ、当社が追求する『ヤマハらしさ』を『発』『悦・信』『魅』『結』という5つの漢字で表している」

 「ヤマハ発動機の『発』が独創性。ヤマハらしい独創的な発想、発信がない商品は、お客さまの心をつかめないのでまず売れない。独創性のポイントはイノベーションにあるが、工学的にはイノベーションは何もないところからは生まれない。従来手掛けてきたエンジンを含むパワーソース、車体・艇体・機体を作るボディー技術、エンジンおよびボディーの統合制御技術という3つのフィールドをそれぞれ進化させ、組み合わせることでイノベーションが生まれる」

 --技術とデザインをどう位置付けているのか

 「お客さまの喜びと信頼感を獲得するための技術が『悦・信』だ。例えば、人と機械が応答し合い一体感を生む『人機官能』を実現するために、論理と感性を紡ぐことを大事にしている。『魅』がデザイン。『発』があっても『悦・信』『魅』がなければ商品は売れない。最後の『結』は、地域の部品メーカーさんとの強いチーム力を持ち、お客さまと生涯にわたって結びつくことができるような仕事をしていくという意味だ」

【プロフィル】柳弘之

 やなぎ・ひろゆき 東大工卒。1978年ヤマハ発動機入社。主に製造畑を歩み、中国事業部長、上席執行役員MC(モーターサイクル)事業本部MC統括部長などを経て、2010年3月に社長就任。60歳。鹿児島県出身。

ランキング