世界に誇れる座り心地 「レクサス」品質を凝縮した新幹線のグランクラス
更新開発工程の管理に携わった製品企画開発センターの馬淵忠幸プロダクトプログラムマネジャーは「納期が短くプレッシャーの連続だったが、不思議と『絶対に間に合わせる。世界に誇れる立派な座席を作ろう』という気持ちが出来上がっていた」と振り返る。
納期後は、東京-長野、長野-金沢など区間を変えて試乗を繰り返した。稲留氏は「もし不具合が起きたらと、ずっとひやひやしながら車中を過ごしていた」が、隣に座ったJRの担当者から「これはすばらしい腰掛けだ」と声をかけられたときは思わず涙がこぼれたという。馬淵氏は「開発の立場を離れて、プライベートでこの座席を楽しみたい」と笑顔を見せた。

