“捨てられない経営”シャープで人心離れ加速 「なぜ社長はやめない」
更新会見で「経営が間違っていなくてこうなるはずがない」と責任を認めた高橋社長は留任。ナンバー2、3の水嶋繁光、大西徹夫の両副社長は代表権を返上するとはいえ経営陣に残留。それぞれ会長、副社長として引き続き経営に関与するのだ。
国内で3500人規模の希望退職を募り、世界で5万人いる全社員の1割を削減するリストラ策を打ち出したにもかかわらず、トップ3が経営陣に残ることに「釈然としない」と違和感を抱く社員は少なくない。
一方、部品を担当し、液晶事業を統括していた方志教和専務と製品を担当し、テレビなどを手掛けていた中山藤一専務は更迭され、顧問に退く。
確かに、方志専務は液晶事業を取り巻く環境の変化を迅速に読み切れず、ライバルによる得意先の切り崩しに見舞われた。中山専務は、赤字体質がしみついたテレビや太陽電池などの事業を建て直せなかった責任がある。ただ、事業を掌握すべき経営のトップ3が残ったことで、社内には「事業部に経営責任を押しつけた」と受け取る向きもあるという。

