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【株主総会詳報】ソフトバンク(1)国際企業への進化を宣言、存在感高まる後継候補アローラ氏

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【株主総会詳報】ソフトバンク(1)国際企業への進化を宣言、存在感高まる後継候補アローラ氏

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株主総会で経営方針を説明する孫正義ソフトバンク社長(同社公式サイトの動画配信より)  ソフトバンクが19日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催した株主総会には、午前10時の開会から午後0時5分の閉会までに2895人の株主が集まった。世界初の感情認識機能を搭載したヒト型ロボット「ペッパー」をいよいよ翌日に一般発売するタイミングでもあり、持論の「情報革命」や「数世紀にわたって成長し続ける企業」を語る孫正義社長のプレゼンは例年以上に熱がこもった。

 ■“後継者”アローラ氏「スーツケース2つで」

 また、グーグル幹部から転じ、孫社長から「私の後継者の筆頭候補」と改めて総会の場で紹介されたニケシュ・アローラ氏が代表取締役副社長に選任された後、株主らを前に「ベストを尽くしたい」とあいさつした。

 今後、グローバル戦略を担うアローラ氏は「22歳の時、父から300ドル渡されてインドを離れ、スーツケース2つ抱えて離れた米ボストンへ留学した」と自己紹介。ドイツテレコムやグーグルなどでの経験を「アドベンチャーの連続だった」と振り返った。

 今後については「まったく同じような気持ち、謙虚な心構えで、新しいことを成していきたい。父から学んだ『常に正しいことをする』という価値観で、会社のため株主の皆さまのために正しいことを成し遂げたい」などと抱負を語り、株主らの拍手を浴びた。

 ■「3つの潮流」に注力

 この日のプレゼンテーションで孫社長は、ITをめぐる今後の重要な潮流として「IoT(Internet of Things、モノのインターネット)」「AI(人工知能)」「スマートロボット」の3つを挙げ、「きょう明日ではないが、5年後、10年後には著しく開花していく分野だ」と注力していく方針を強調した。

 IoTについては「30年後には靴、洗濯機、冷蔵庫…あらゆるものがネットにつながる時代が来て、その数は1人当たり1000台にも増えるはずだ」と指摘。

 またAIに関しても、「2018年ごろには、コンピューターのチップ1つに載るトランジスタの数が(人間の脳細胞の数である)300億個を超える」との見方を示し、ソフトウエアの加速度的な進化によって「何カ国語にも瞬時に翻訳できるような同時通訳ソフトも可能になる」との予測を語った。

 その上で「それらを搭載したロボットが2040年には100億台を超え、地球の全人口を上回る時代が来るだろう。その時、ソフトバンクはロボット産業の筆頭企業になっているかもしれない」と情熱的にアピール。「これからの時代を先読みし、静かに種をまき、その時代がやってきたら『前髪』をつかみたい」と、長期的視点で経営する考えを改めて強調した。

 「日本に根ざした会社だったこれまではソフトバンク1.0。これからは世界を中心に経営していく『ソフトバンク2.0』に移行する」と、孫社長は宣言。ソフトバンクの会社としてのフェーズが今後は国際企業へと進化することを示した。日本語での経営では対処できない。その意味でも、国際舞台で即戦力として活躍できるアローラ氏の存在がクローズアップされる。

(続く)

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