外食「ちょい飲み」サービス続々 好調の日高屋、リンガーハットは1号店
更新外食チェーンの店舗内で、夕方から酒と軽いつまみを販売する「ちょい飲み」のサービスが広がり始めている。長崎ちゃんぽん店を運営するリンガーハットは、東京・浅草で「ちゃんぽん酒場」の1号店を25日にオープン。吉野家も、煮卵や牛皿などをつまみにアルコール類を飲める「吉呑(の)み」の対象店舗数を今年度末までに合計360店に増やす計画だ。お通しがなく、1000円ちょっとで安く酔えるとあって、サラリーマンから高い支持を受けており、ちょい飲みは今後さらに拡大しそうだ。
リンガーハットのちゃんぽん酒場は、昼間は通常の商品を提供し、午後4時から居酒屋に切り替わる。生ビール(税別290円)やハイボール(350円)など12種類の酒を用意。餃子(150~390円)や野菜串(180円)など、酒に合うメニューも取りそろえた。客単価は1000円弱と見ており、同社は「会社帰りのサラリーマンの需要を狙いたい」という。対象店舗は順次増やす計画だ。
軽く酒を一杯飲む需要を取り込んで、客足を伸ばし続けているのがラーメン店「日高屋」を運営するハイデイ日高だ。駅前や繁華街という立地の良さに加え、お通しなしでビールやつまみ、シメのラーメンまで食べても1000円以内に収まる魅力が受けた。既存店の売上高は5月まで6カ月連続で前年実績を上回り、2016年2月期の単独営業利益は13期連続で過去最高を更新する見通し。
