小売り各社、新業態相次ぐ ちょい飲みやカラオケ…ニーズ多様化対応
更新コンビニエンスストアや総合スーパーなど小売り各社で、従来の店舗とは異なる新たな業態店が増えている。ちょい飲みできる飲食スペースを設けたり、外食やカラオケボックスを併設したりするなど、あの手この手の店舗づくりで多様化する消費者ニーズに応える狙いがある。
コンビニエンスストア大手のミニストップは3日、新業態店「cisca(シスカ)」3号店を東京・日本橋に6日オープンすると発表した。イートインスペースを広く取ったのが特徴で、昼はカフェ、夕方は店内で販売したつまみや調理メニューで軽く飲む「ちょい飲み」の利用を想定している。シスカは飲食コーナーの充実で2014年9月に開業した1号店は日販がスタート時の約1.7倍に、15年2月オープンの2号店は約1.5倍に伸びたという。宮下直行社長は、イートインスペースの拡充により、「結果的に他社との差異化になればいい」と説明する。同社は今後2年間で、東京都の千代田、港、中央の3区内で出店を加速、計70店に拡大する考えだ。
同業のファミリーマートはドラッグストアとの協業による新店舗やカラオケボックス、外食店との協業店舗を国内で約80店展開。いずれも販売が好調で、今後も拡大する方針だ。
