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ホンダFCV、航続距離750kmでトヨタMIRAIを上回る?

ニュースカテゴリ:企業の自動車

ホンダFCV、航続距離750kmでトヨタMIRAIを上回る?

配信元:clicccar

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 昨年12月に発売されたトヨタ自動車のFCV「MIRAI(ミライ)」に続き、ホンダが来年3月にFCVの市販を予定しています。

 朝日新聞によると、ホンダのFCVでは水素満充填時の航続距離が「MIRAI」に比べて100km長い、750kmになるとしています。

 元々ガソリン車並みの航続距離を持つFCVですが、ホンダは燃料電池の効率化や車体の軽量化により、当初発表の「700km以上(JC08モード走行時)」から+50km上乗せした模様。

 一方のトヨタはカタログ上で「一充填走行距離 約650km」を参考値として記載。

 トヨタは「水素充填圧70MPaステーションでの充填作業における測定値」との注釈を付すと共に、「同条件下で2016年度以降に運用開始が見込まれる新規格の水素ステーションで充填した場合は走行距離は約700kmとなる見通し」と記しています。

 対するホンダは発売時期上、当初から新規格での航続距離として「700km」を謳っている可能性が有り、実質上は「50kmの差」ということになりそうです。

 これは販売で先行するトヨタ「MIRAI」に対するアドバンテージを確保する意味で重要なのかもしれません。

 ホンダFCVのもう一つの優位性は乗車定員数。トヨタ「MIRAI」が4人乗りなのに対してホンダは5人乗り。

 この違いはホンダの場合、燃料電池スタックの小型化とあいまって、今後のFCV普及拡大期に備えてパワートレインを一般的なガソリン車の「エンジンルーム」に集約した効果によるもの。

 勿論、トヨタも今後ラインナップ車種へのFCV展開を進める中、効率的なレイアウトを採るものと予測されます。

 EVメインの日産もホンダに続いてFCVの市販を2017年に予定しており、国内大手3社間でFCV開発を巡る技術競争が既に始まっているという訳です。

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