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4Kテレビがボーナス商戦の目玉、平均価格20万円以下に値下がり
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都内のショップで東芝の4Kテレビを見る男性=6月26日(AP) フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ高画質な「4Kテレビ」の普及が加速してきた。フジテレビは6日、「4K」番組のネット配信をスタートした。同社によると民放で初の試みという。また、家電量販店では、4K対応テレビの平均価格が20万円以下にまで低下。50型以上の大型液晶テレビの販売台数に占める割合も半分程度となるなど定着化してきており、今夏のボーナス商戦の目玉としても期待されている。(宇野貴文)
仕事帰りのサラリーマンらでにぎわう東京・新橋の家電量販大手、ヤマダ電機「LABI新橋」。テレビ売り場で4Kは東芝の43型が16万8千円、韓国LG電子の43型が10万2600円と低価格化が進んでいる。
調査会社BCNによると、4Kテレビの平均単価は5月に19万4千円と、前年同月比で4割も下がった。部品価格の低下や製品数の増加を背景に価格競争が進んだためだ。
液晶テレビ全体に占める割合でも5月には台数ベースで1割、金額でも3割を初めて超え、存在感を増している。
平均の画面サイズは前年同月比1割減の51.6型まで下がっているとはいえ、電機業界では「4Kの高画質は大型画面でないと十分に楽しめない」(大手メーカー)との声が強い。50型以上の大型の液晶テレビの販売台数で4Kが占める割合は前年同月比2.3倍に拡大した。
4Kテレビのシェアで国内トップのソニーは、CDを上回る音質が楽しめる「ハイレゾ」に対応した「ブラビア」の新製品7機種を発売。「売れ行きは好調だ」(担当者)という。パナニックは9機種、シャープも前年の夏商戦の倍以上の7機種を投入した。BCNは「大型モデルでの4Kは当たり前になってきた」と分析する。
4Kテレビ関連のサービス拡大も、普及の追い風になっている。
フジテレビは4K番組のネット配信第1弾として、世界文化遺産の登録が決まった長崎市の端島(はしま)炭坑(通称・軍艦島)をテーマにしたドキュメンタリーや、東京都内のイルミネーションスポットを紹介する番組を配信。フジテレビと中国が共同制作した1話完結型のドラマ「不可思議的夏天」も近く配信する。これらの番組は、フジテレビの動画配信サービス「フジテレビオンデマンド」の有料会員が視聴できる。
地上波ではまだ4Kのテレビ放送の予定はないが、光回線を利用した「ひかりTV」が昨年から4K番組の配信を始めたほか、衛星放送のスカパーJSATは今春、4Kの専門チャンネルを開設した。BSでは来年試験放送を始める予定だ。
今秋、日本に進出する米動画配信大手のネットフリックスも4Kコンテンツをそろえる。
液晶テレビの買い替え需要を狙うメーカー各社は今夏のボーナス商戦で、こうしたネット映像にも対応できる新製品を相次いで発売している。