日本で増える外国人起業、政府後押し 成長促進、雇用受け皿拡大狙う
更新スペイン人と共同で経営し、日本人のパート2人とインターンシップ(就業体験)の学生2人に手伝ってもらっている。日本で創業したのは「(消費者の要求水準が厳しい)日本発のビジネスは世界を変えられる」との考えもあったからだという。
自宅を掃除してほしい人と、約50人の清掃スタッフを仲介するウェブサイトの運営を2月に始めた。1時間当たり2500円と手ごろな料金や直前予約が可能な点が支持され、「既に300人の顧客から掃除の依頼を受けた」と手応えを話す。
「日本文化を世界中の消費者に届けたい」。2012年1月にマッチャ・ラテ・メディア(東京都中央区)を設立したイアン・チュンCEOも世界を見据える。
14年4月に海外向けのネット通販サイト「ユノミ」を立ち上げ、農家から買い付けた日本茶などの販売を始めた。中国系米国人でハワイ育ちのチュン氏は幼いころから日系人と交流し、日本文化に慣れ親しんできた。
これまでに61カ国の顧客から注文があり、商品を発送。「日本は技術力と勤勉な国民性、住みやすくてビジネスにも適した環境を備え、事業拡大の可能性が絶対にある」と話す。

