空飛ぶ「折り鶴」も登場 シーテック、電子部品・制御機器に存在感
更新ウエアラブル端末にもセンサーは不可欠だ。村田製作所は、回された角度を高精度に検知するセンサーなどを出展。時計の竜頭のような小さなダイヤルに組み込まれ、眼鏡型端末を操作する応用例を紹介していた。
アルプス電気も、IoT機器をつくるのに有用な「センサネットワークモジュール」などを展示。同社は日本IBMと連携し、IoT事業に参入する企業に包括的なシステムの提供を始めている。担当者は「われわれにとってIoTは大きなビジネスチャンスだ」と強調した。
オムロンは自動ブレーキシステムの中核となる車載用前方監視センサーを出展。「赤外線レーザーとカメラを組み合わせることで、精度を向上させた」と言う。
前年好評だった「卓球ロボット」も、打ち返す球の方向や着地点を卓球台に表示し、プレーヤーを上達させる機能などを付け加えた。
電子部品メーカーは、企業向けビジネスが中心だけに知名度はそれほど高くない。ある企業の担当者は「技術の進化をお見せする機会としてシーテックは格好の舞台。潜在需要の掘り起こしや有望な人材の獲得にもつなげたい」と話していた。(高橋寛次)

