世界で戦う覚悟決めたMRJ 「やってみろ」“血判状”で始まった第一歩
更新日本の航空機産業は、炭素繊維をはじめとする独自技術や、精密な加工技術などで、長く欧米の“下請け”に徹してきた。MRJの成否は、航空産業をわが国の新たな基幹産業とするための第一歩だ。
着手から13年、08年の事業化から7年がかりで初飛行にこぎ着けたMRJは、約1時間半のフライトを終え無事着陸した。戸田は三菱航空機社長の森本浩通の元に歩み寄り、固く手を握ってこうねぎらった。
「よく引き継いでくれた。最高のフライトだ」
日本の航空機産業の復活に向けたMRJ開発の道のりと今後の課題を探る。(敬称略)
