駅ナカにかけるJR西の本気度 「新大阪駅に行けば、とりあえず何かある」
更新神戸牛にこだわったメニューが特徴の「神戸ビフテキ亭DELI」は、千円前後のハンバーグ、ステーキ弁当のほか、最高3万円の超高級神戸牛弁当も提供している。カネテツデリカフーズ(神戸市)が出店する練り物専門店「ネルサイユ宮殿」は宮殿の食卓をイメージした内装で、西洋の貴族の衣装をまとった店員が接客。マンゴーやピスタチオを練り込んだスティック状のかまぼこなどを販売する。オリジナル商品と話題性で集客を目指す。
120円払ってでも
エキマルシェ新大阪は新大阪駅の改札内を利用する1日平均16万人を囲い込むことができる半面、それ以外から集客することは難しい。ただ、本当に魅力ある駅ナカになれたかどうかは鉄道利用者以外の買い物客数がどの程度取り込めるかで分かることもある。
約10年前から、JR東日本子会社、JR東日本ステーションリテイリング(東京)が管内で運営する駅ナカ商業施設「エキュート」では、人気スイーツ店などに鉄道利用者以外の買い物客が押し寄せ、駅の入場券の販売が急増する“珍現象”が起きた。
エキマルシェ新大阪でも駅利用者でなくても、入場券を購入すれば買い物できる。果たして入場券120円を払って訪れる客を呼び込めることができるか。JR西の駅ナカ事業の実力が試されるところだ。




