こんな場所でお客は来るの? 悲願だった新ホテルは奈良の観光を変えるか
更新まだ見えない“全貌”
果たして、新ホテルは奈良の観光を変えるのか。
ポイントとなるのは、ホテル周辺のにぎわいづくりといえる。ホテル建設予定地は東大寺や奈良公園から約3キロ離れ、奈良市役所や企業のビル、住宅地に囲まれた場所だ。
平城宮跡からは割と近いが、天然記念物で、外国人観光客にも大人気の「奈良のシカ」がうろうろしているところではない。「本当にここに高級ホテルを建てるのか」「奈良公園に近い県庁がある場所に建設したほうがよいのでは」「客の入りが悪ければ、外資系はさっさと撤退してしまうのでは」…。そんな不安視する声も、県が誘致を表明した当初からよく聞かれた。
これに対し、森トラストの担当者は「ホテルが建設されることで、周囲も再開発されて変わっていく。われわれはこれまでにもそうした変化を経験してきた。現時点での姿ではなく、街のポテンシャル(可能性)を考えたい」とする。



