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「シャープでやれることない」前副社長ら続々移籍…鴻海に無くて、日本電産に有るもの

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「シャープでやれることない」前副社長ら続々移籍…鴻海に無くて、日本電産に有るもの

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 昨年6月の株主総会後に取締役を退き、副社長執行役員として液晶事業の構造改革を担当。官民ファンドの産業革新機構からの出資受け入れの協議を進める“革新機構派”の1人だった。だが台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下入りが3月末に正式決定したため、顧問に退いていた。周囲には4月のうちに辞意を伝えていたという。

 24年に鴻海とシャープが行なった出資交渉がシャープの株価の変動をめぐり破談となった経緯から、生え抜き役員には鴻海への不信感が根強く、大西氏もその1人だったようだ。以前の取材で「交渉は信頼関係を積み重ねてやっている。それなのに、ここまで積み上げてきた、というところでひっくり返されては…」と苦言を呈していた。

 一方、革新機構傘下のジャパンディスプレイ(JDI)との統合には前向きで、機構入りが決まれば引き続き、JDIとの交渉で主要メンバーとしてシャープに残った可能性がある。

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