「シャープでやれることない」前副社長ら続々移籍…鴻海に無くて、日本電産に有るもの
更新シャープの液晶を含めた構造改革は、鴻海主導で行われることとなった。大西氏は「もうシャープでやれることはない。残念なことやけどな」とこぼした。
“引き抜き”否定も、部長級採用100人超え
大西氏とは対照的に、4月25日に行われた日本電産の決算記者会見で、永守重信会長兼社長は饒舌だった。
大西氏の顧問就任について、「グローバル展開をしていく上で必要な人材。次の株主総会に新しい役職につく。この人はシャープでCFO(最高財務責任者)を務めたから、そういう関係でしょう」と強調した。経理・財務部門で要職を任されそうだ。
日本電産は、26年に元シャープ社長の片山幹雄氏を副会長で招いたのを皮切りに、続々と“大物”を採用してきた。5月1日付人事では、シャープのテレビ部門のトップを経験した、毛利雅之氏(汎用モータ事業本部営業統轄部長)が執行役員に就くなど厚遇している。
