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タブレット端末の2桁減が止まらないサムスン電子 これで8四半期連続、「発火スマホ」だけではない苦戦

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タブレット端末の2桁減が止まらないサムスン電子 これで8四半期連続、「発火スマホ」だけではない苦戦

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 米調査会社IDCが発表した2016年7-9月期のタブレット端末の世界出荷台数調査によると、大画面スマートフォンの需要拡大のあおりを受けて、出荷台数が減り続けるタブレット端末の実態が伝わってくる。特に韓国サムスン電子は落ち込みが激しく、問題点は「発火スマホ」だけではないことがわかる。

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 IDC社の7-9月期の発表内容は表にまとめた通りだが、オリジナルタブレットを発売したときや大型キャンペーンのときに上位に躍進する米アマゾンが販売台数を伸ばし、いきなり3位に浮上した。その逆に最も落ち込みが激しいのはサムスンで2割近く減らした。「iPad」を販売するアップルの落ち込み幅の3倍だから深刻だ。

 タブレット市場の落ち込みは今回だけではない。最近の市場全体、アップル、サムスンの前年比増減率をIDC調査結果で追ってみると、

[7-9月期]全体=14.7%減 アップル=6.2%減 サムスン=19.3%減

[4-6月期]全体=12.3%減 アップル=9.2%減 サムスン=24.5%減

[1-3月期]全体=14.7%減 アップル=18.8%減 サムスン=28.1%減

[2015年10-12月期]全体=13.7%減 アップル=24.8%減 サムスン18.1%減

 このマイナス傾向、アップルは2014年1-3月期から11四半期連続で続いている。市場全体は2014年10-12月期から8四半期連続で、サムスンも8四半期連続となっている。

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