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【高論卓説】M&Aの鍵「モチベーションファクター」

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【高論卓説】M&Aの鍵「モチベーションファクター」

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 最も効果が高いのは、相手の「モチベーションファクター(意欲を高める要素)」に働きかける方法だ。私はモチベーションファクターを(1)目標達成(2)自律裁量(3)地位権限(4)他者協調(5)安定保障(6)公私調和-の6つに分けている。プログラムに参加した人の演習結果をみると、良しあしではなく、財務部と経理部のメンバーには安定保障、公私調和という要素にモチベーションが上がりやすい人が大半だ。経営企画のメンバーには自律裁量という要素にやる気が左右されやすい人が多い。子会社は、業務内容によって、メンバーのモチベーションファクターの分布は異なる。

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 これが、M&Aに直面した買収会社と被買収会社となると、大きく異なる。同業種のM&Aであれば、中にはモチベーションファクターの分布は似ているケースもあるが、ほとんどのケースで、モチベーションファクターの分布には隔たりがある。

 何によってモチベーションが上がるかという要素が異なる集団なので、買収会社では通じていたコミュニケーションの仕方が通用しないのだ。組織統合が進まない原因は、この相手のモチベーションファクターを踏まえたマネジメントやコミュニケーションができていない点にある。従って、組織再編した相手方、協働する子会社、M&Aの相手企業のメンバーのモチベーションファクターをてこにして、マネジメントやコミュニケーションを進めることができれば、格段に組織統合は進み、対立は解消していく。

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