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「ブラザー×コメダ」異色の社長対談・前編 名古屋企業が東京移転を検討もしない理由

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「ブラザー×コメダ」異色の社長対談・前編 名古屋企業が東京移転を検討もしない理由

配信元:PRESIDENT Online 更新

 【小池】今でこそブラザーは、世界40カ国以上に事業を展開していますが、企業として段階を踏んできた歴史があります。創業は1908年ですが、最初はミシンの修理で、名古屋中心の商売。34年に念願だったミシンの製造を始めた時に、創業者(安井)兄弟は、「日本ミシン製造」という社名にしました。その後、海外にミシンの輸出を始めたのは戦後の47年で、創業から40年近くかかっています。

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 【臼井】私どもはその段階。コメダ珈琲店の店舗数は770店近くになり、海外にも2店出店したところです。ブラザーが歩まれた道を一生懸命追いかけたいと思っています。

 名古屋はインフラが整うから「保守的」に

 --ブラザー工業もコメダも本社は名古屋市にあります。名古屋企業の特徴をどう感じていますか。

 【小池】よく指摘されますが、名古屋企業はコンサバティブ(保守的)で手堅い一面があります。だから長寿企業も多い。創業100年を超える企業の多さは、東京都、大阪府、愛知県の順番だそうです。名古屋地区には繊維商社のように何百年も続く会社もあり、ブラザーは創業109年といっても、もっと歴史が長い会社がたくさんあります。

 【臼井】私は愛媛県松山市で生まれて、主に東京で育ち、4年前に名古屋に赴任しました。よく「名古屋の人は外に出たがらない」と言いますが、赴任してすぐ「住み心地のよさ」がわかりました。まず、地元の人は気づいていませんが、名古屋の水はおいしい。それから道路が広い。大学も多いですし、就職先も困らない。トヨタ自動車やそのグループ企業、ブラザーもそうですがグローバル企業や、中小企業が多数ある。私の大学の先輩の河村たかし名古屋市長は「名古屋は何もない」と自虐的に言いますが、すごくインフラが整っていますね。それが保守的や手堅さにもつながり、不況になると名古屋企業が注目されます。

 【小池】現在の愛知県で、グループ企業や下請け会社を含めると、県内の工業生産高の約6割を占めるのがトヨタ自動車です。企業としてはリスペクトしていますが、トヨタ=名古屋というのは個人的に少し違和感がある。というのは、私は愛知県一宮市の出身で、旧国名では「尾張」の人間。トヨタのある豊田市は「三河」ですから、“他国意識”があります(笑)。

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