【日産記者会見・詳報(2)】風通し悪い工場「内部通報機能せず」 現場の感覚とギャップ
更新無資格検査問題の原因究明と再発防止策に関し、日産自動車が17日午後4時半から、横浜市の本社8階で開いた記者会見。西川広人社長と山内康裕CCOが、集まった報道陣200人超を前に、国土交通省へ同日提出した報告書をベースに約40分間にわたる説明を行い、質疑応答へと移った。主なやり取りは次の通り。
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--以前の会見で「人手不足が要因ではない」と話したが
西川氏「無資格検査が習慣化したのはかなり古いことであり、『人手不足が原因で始まった』とは決めつけにくい。むしろ1980年代以降、当社の生産は右肩下がりだった」
「一番大きな要因は、製造現場の『そこまで(の厳格さは)必要ないのではないか』という(基準と、完成検査員を任用する際の)ギャップを放置したことだったのではないか。完成検査員(候補者)の訓練では、有資格者が2カ月、3カ月にもわたり、へばりついて作業を見守っている。(そうした)現場の感覚とギャップの大きい基準を放置したことが大きいのではないか」
--現場の実態を理解せずに指示し、製造現場がブラックボックス化していたのでは