高論卓説

ウェブメディアPVに新ガイドライン

 「確かに、紙の雑誌は3.1%かもしれないが、ウェブなども含めた雑誌ブランドの比率はそうではないだろう」と長崎局次長は主張する。そこでABC協会では15年下半期のリポートから雑誌ブランドを冠したウェブメディアのPVとUU(ユニークユーザー)などを掲載するようになった。今回は、その透明性をさらに高めようという試みである。

 雑誌系ウェブメディアである東洋経済オンラインの編集長を務める筆者は、透明性を高める試みを先取りして推進したいと考えており、昨年10月からは自社サイトで読まれた総ページ数である「純PV」とヤフー、スマートニュースなど外部配信先も含めた「総PV」を公表している。ガイドラインの改定を契機に、この動きが多くのウェブメディアに広がっていくことを期待したい。

【プロフィル】山田俊浩

 やまだ・としひろ 早大政経卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。週刊東洋経済の編集者、IT・ネット関連の記者を経て2013年10月からニュース編集長。14年7月から東洋経済オンライン編集長。著書に『孫正義の将来』(東洋経済新報社)。

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