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【京都発 輝く】鶏卵を世界の食卓に ナベル、全自動選別包装に磨き

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【京都発 輝く】鶏卵を世界の食卓に ナベル、全自動選別包装に磨き

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 「ラグビーのトライの動きがヒント」(南部会長)になり、鶏卵を1個ずつ優しくつかみ、割らずに包装する技術を機械に盛り込んだ。

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 同社の役員室には、1枚の白黒写真が飾られている。南部会長が自らカメラを持ち、試運転に成功して喜ぶ社員らを撮影したものだ。南部会長は、同社の運命を決定づける写真として「当社の宝物。素晴らしい瞬間やった」と当時を振り返る。

 国産初の鶏卵全自動選別包装装置は、発売直後から順調に売れた。競合する海外企業の製品に比べ、販売価格を3分の1程度の2500万円に設定したためだ。鶏卵業者の間で「待ってましたとばかりに、口コミで製品が広がった」(南部会長)のも大きな要因だったという。

 しかし、順風満帆ばかりとはいかない。86年、米国の競合会社がナベルを相手取り、特許侵害があるとして訴訟を起こしてきた。

 約5年間争い、ナベルが5000万円の和解金を支払う実質敗訴の結果になったが、「売り上げが止まりかけて苦しかったが、特許は重要ということに気づかされた」(同)。シェア拡大につながる特許戦略強化の“授業料”になった。

 2004年には、国内で発生した鳥インフルエンザ騒動で売上高が半分になる危機があったが、何とか乗り切った。

 社員、顧客のために

 ナベルは、音感センサーで鶏卵のひびの有無を検知したり、血が含まれているかどうかを判別したりする世界初の技術を盛り込んだ機器類も開発。同社の鶏卵関連の機器類は今や国内でほぼ独占状態で、世界65カ国・地域へ広がった。

このニュースのフォト

  • 試運転に成功し、喜ぶ従業員ら(1979年、南部邦男会長撮影)
  • 南部隆彦社長(西川博明撮影)
  • 卵パックが入った段ボールなどを自動で積み上げる多関節ロボット「ケースパレタイザー」(ナベル提供)

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