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国内パソコン市場、パナソニックは働き方改革で追い風 再参入シャープの勝算は

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 依然厳しい市場環境

 だが、明るい兆しが見えたとはいえ、手放しで市場環境が好転しているとは言い難い。

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 米調査会社ガートナーによると、2018年4~6月期の全世界のパソコン出荷台数は前年同期比1.4%増の6209万5千台。12年1~3月期以来約6年ぶりにプラスになったが、「パソコン業界の回復を宣言するのには不十分」(ガートナー)とみている。

 個人向けはスマホの普及で必要性が低下。法人市場も買い替えピークが過ぎる2年後には勢いが弱まると予想しており、先行きは楽観視できない状況にある。

 総務省が発表した平成29年の通信利用動向調査によると、インターネットを使う際にスマホを利用した人の割合が54.2%に上り、パソコンの48.7%を初めて上回った。スマホの世帯普及率も75.1%と、パソコンの72.5%を初めて超え、スマホへの“主役交代”が鮮明になっている。

 シャープの戴正呉社長はパソコン事業について「1~2年で黒字化し、投資を回収する」と宣言。30~31年度は国内展開を軸に立て直し、その後は海外販売も目指す考えを打ち出す。

 業界内では「シャープは脅威だ」(パナソニックの坂元寛明モバイルソリューションズ事業部長)との声があがる。一方で、「市場の縮小傾向は変わらない。追い風が吹く中でも東芝のパソコン事業は低迷しており、立て直しは容易ではない」(業界関係者)との見方もありる。

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