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自動運転トラックを量産化 独ダイムラー世界初、電動化でも攻勢

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自動運転トラックを量産化 独ダイムラー世界初、電動化でも攻勢

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 トラック販売で世界首位の独ダイムラーは、自動運転化と電動化で攻勢をかける。19日に量産トラックとしては世界初となる自動運転機能搭載の大型トラックの受注を欧州向けに始めたほか、同じ機能の大型トラックを来年末までに日本にも投入。2021年には電動大型トラックを量産化し、海外IT大手などの異業者企業も巻き込み主導権争いが激化する商用車の次世代市場で競争優位を維持する。

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 ダイムラーは19日、ドイツ・ハノーバーで世界最大の商用車ショー「IAA国際モーターショー」に先立ち、米運輸省などの分類で「レベル2(部分的な自動運転)」の機能を搭載したメルセデス・ベンツブランドの新型大型トラック「アクトロス」を報道陣に公開した。

 ダイムラー商用車部門総責任者のマーティン・ダウム取締役は「トラックのさらなる自動運転化を進め、野心的な姿勢で全ての市場に量産車両をどんどん投入したい」と、次世代市場の開拓で先行することに意欲を示した。ダイムラー傘下の三菱ふそうトラック・バス(川崎市)の大型トラック「スーパーグレート」にもアクトロスの自動運転機能を搭載する。

 レベル2はブレーキとハンドル、アクセルを自動制御し運転を支援する水準。具体的には、搭載したレーダーとカメラが前を走る車両や障害物を高精度に検知し常に一定の車間距離を維持できるほか、道路の車線をはみ出さないようにし、運転手の負担軽減や安全向上を図りたい運送事業者のニーズに応える。

 レベル2の次の段階は飛び越しエリア限定で全操作が自動化される「レベル4」以上の実現を目指す。ダイムラートラック部門のピーター・シュミット戦略本部長は「法制度の動向を踏まえ、25年までにはレベル4を実現する」との方針を示した。

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