金融
ネット融資仲介大手maneoで延滞 奇怪な投資物件…元本割れの恐れ
融資額は業者買取価格(担保物件の評価)の75%に設定し、「投資家の皆様の安全性を考慮した不動産担保付きのファンド」(「maneo」のホームページより)として募集した。
「maneo」によると、A社は今年5月25日、約定利息の支払いを行わなかった。リクレはすべての担保不動産を売却しても元利金全額の回収は困難という。ノンリコースローン(責任財産限定特約付)のため、10月29日の利息を支払わない意向をリクレが「maneo」に示し、今回の延滞が表面化した。
担保を設定し、評価額の75%の融資額にとどめたファンドで返済延滞が発生。しかも担保不動産を売却しても元本割れの事態など、投資家の誰ひとり想定しなかっただろう。
◆「こんな山中の物件を買う人がいるのか」
TSR情報部は、延滞したファンドの一部不動産の住所を特定し、現地を確認するとともに不動産登記簿を取得した。
評価が約16億円という川崎市麻生区の物件は今年1月31日、不動産業のアルデプロ(東京都新宿区)がA社(2017年7月設立)に売却した。
返済延滞の翌日である5月26日、物件はA社から株式会社TT(大阪市)へ売買により、所有権が移転する。TTについて、「maneo」の関係者は、「(maneo)グループ企業ではない」と明言する。
川崎市麻生区の物件は、私鉄の最寄り駅から徒歩10分。山林の中腹にある診療所跡地だ。入口は閉ざされ、周囲は草木が生い茂り、物件の確認が難しい。近隣住民も「数年前から人の出入りがない。こんな山中の物件を買う人がいるのか」と話す。