SankeiBiz for mobile

東急・相鉄「新横浜線」 新路線のネーミングが素晴らしい理由

記事詳細

東急・相鉄「新横浜線」 新路線のネーミングが素晴らしい理由

配信元:ITmedia ビジネスオンライン 更新

「神奈川東部方面線」では心が動かない

 今回の本題、「相鉄新横浜線」「東急新横浜線」は近年で最も分かりやすく秀逸な名前だ。この路線はもともと「神奈川東部方面線(仮称)」という事業名で立案、建設されてきた。相模鉄道の本線を分岐し、新横浜を経由して東急東横線の大倉山に至るルートだ。大倉山駅で東急東横線と直通運転するという一文が付されている。相模鉄道との直通までは触れられていない。相模鉄道と直通し便利になると、相模鉄道のドル箱区間である横浜~二俣川間に負の影響を与えかねないという配慮かもしれない。

<< 下に続く >>

 それはともかく、「神奈川東部方面線」という名前は何を指しているかさっぱり分からない。神奈川県警の機動隊かと勘違いしそうだ。神奈川東部線なら、横浜川崎あたりかなと思うけれども、東部方面となると、起点が示されないから、どこから東部なんだと思う。

 いずれにしても「神奈川東部方面線」は2000年に「東京圏における高速鉄道に関する基本計画について(運輸政策審議会答申18号)」として運輸大臣(当時)に答申され、これに沿う形で整備が検討された。東急東横線と直通とあるから、主な受益者は東急電鉄になろう。だから東急電鉄が補助金を得て建設するか、東急電鉄も参画した第三セクターを設立するか。

運輸政策審議会答申18号の記述はシンプルだった

運輸政策審議会答申18号の記述はシンプルだった

 しかし、先に動きを見せた事業者は相模鉄道だった。04年に相模鉄道は西谷~羽沢間の支線を建設し、羽沢からJR東日本所有の貨物線に直通する構想を発表する。神奈川東部方面線が二俣川に届く前に、自前で都心直通線を造ろうと考えたのかもしれない。

 東急電鉄の動きは14カ月後に明らかになる。東急電鉄が相模鉄道との直通線を国土交通省に申請するようだと報道された。「神奈川東部方面線」を軸に、相模鉄道、東急電鉄、JR東日本の調整が始まったことを示している。ここから構想は計画へと推移し、「神奈川東部方面線」は「相鉄・JR直通線」と「相鉄・東急直通線」として公表、周知されていく。2つの鉄道事業者をつなぐ路線である。かなり分かりやすくなった。

ルート別の仮名称がついて、かなり分かりやすくなった(出典:相模鉄道公式サイト)

ルート別の仮名称がついて、かなり分かりやすくなった(出典:相模鉄道公式サイト)

このニュースのフォト

  • 相模鉄道が東急電鉄と直通するために導入した20000系電車。すでに営業運転を開始している
  • 神奈川県東部方面線のうち、相鉄・東急直通線の正式名称が決まった(出典:プレスリリース)
  • 運輸政策審議会答申18号の記述はシンプルだった
  • ルート別の仮名称がついて、かなり分かりやすくなった(出典:相模鉄道公式サイト)
  • 青線が「相鉄新横浜線」、赤線が「東急新横浜線」。相模鉄道の新区間先行開通は2019年で、いずみ野線全通から20年ぶり。東急電鉄の新区間開通は1984年の田園都市線中央林間延伸から38年ぶり

ランキング

Facebook Messanger登録

あなたに合わせたニュースを毎日お届け

Facebook Messangerを登録した時のイメージ画像です