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東急・相鉄「新横浜線」 新路線のネーミングが素晴らしい理由

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東急・相鉄「新横浜線」 新路線のネーミングが素晴らしい理由

配信元:ITmedia ビジネスオンライン 更新

名前は「分かりやすさ」が至上である

 私の物事の評価軸はシンプルで「便利か」「楽しいか」の2つだけだ。便利なものは社会に必要とされる。楽しいものは社会に活気を与える。「便利で楽しい」はもう最高の組み合わせだ。鉄道は社会にとって「便利」な存在であり、近年は観光列車の登場によって「楽しい」が加わりつつある。

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 駅名や鉄道路線名は「便利か」「楽しいか」で評価すると「便利」が最も大事。カッコつけたりひねったりしても、不便だと使われない。一時期、地方鉄道が話題作りのために「日本一長い駅名」を競った時期があった。ある日、その中の1つの駅で降りて周辺を歩き、通りすがりの人に「この近くの駅はなんと言いますか」と尋ねたら、「名前はややこしいらしいが、おれたちゃ“駅”としか呼ばねぇ」という返事だった。ここが無関心の始まりだ。たぶん、駅名を知らない人は鉄道を利用しない。

 「東急新横浜線」「相鉄新横浜線」という名付けによって、新路線の効果、影響範囲がパッと連想できるようになった。奇をてらわず、話題性のためだけの公募などは行わず、誰もが納得できる最適解を示した。名前は道具だから、分かりやすさが最も大事。クルマや化粧品、お菓子、おもちゃなどとは違う。今後、駅名や路線名を付ける鉄道事業者は「東急新横浜線」「相鉄新横浜線」を教訓にしてもらいたい。本当に便利か。使ってもらえるか。名前はとても大事だ。

 ところで「相鉄・JR直通線」のほう、羽沢横浜国大駅からJR東日本側の路線名はどうなるだろう。正式な路線名は東海道本線で、通称は東海道貨物支線である。おそらく運行系統の愛称が付くと思われる。さてJR東日本さん、どんな名前を付けるだろう。また公募しますか……。

このニュースのフォト

  • 相模鉄道が東急電鉄と直通するために導入した20000系電車。すでに営業運転を開始している
  • 神奈川県東部方面線のうち、相鉄・東急直通線の正式名称が決まった(出典:プレスリリース)
  • 運輸政策審議会答申18号の記述はシンプルだった
  • ルート別の仮名称がついて、かなり分かりやすくなった(出典:相模鉄道公式サイト)
  • 青線が「相鉄新横浜線」、赤線が「東急新横浜線」。相模鉄道の新区間先行開通は2019年で、いずみ野線全通から20年ぶり。東急電鉄の新区間開通は1984年の田園都市線中央林間延伸から38年ぶり

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