5時から作家塾

落書きが変身! 世界でひとつだけのぬいぐるみを作ってくれる工房に注文相次ぐ

吉田由紀子

 「まず、立体化したときのパターンを手描きします。落書きは前面だけですので、横はどうなっているのか、後ろはどうなのかと想像をふくらませます。そして絵に合った布地を選びます。イメージに合う布地やボタンがないと、新たに買い足すこともよくあります。簡単に作ろうと思えばできるのですが、やはりお子さんが喜んでもらえる面白いものにしたい。なので、どうしても時間がかかってしまうんです」と白石さんは笑顔で話す。

 どんな注文があるのか尋ねてみると、両親や祖父母が子ども・孫のために贈るケースが多いという。我が子の落書きをぬいぐるみにして誕生日や記念日に贈るそうだ。

 「小さなお子さんの落書きが多いのですが、中には大人になってから、幼い頃の落書きをぬいぐるみにして両親に贈りたい、という方もいらっしゃいます。また、ストーリー仕立ての注文もありますね。小学校の図工で作った粘土細工をぬいぐるみで残したいという方もいました。粘土は時間が経つと劣化してしまうので、ぬいぐるみにして保存したいのだそうです。それぞれのご注文に物語があって、作る側としても楽しいです」

 原則として、エソラワークスでは10歳ぐらいまでの落書きを対象にしているが、詳細は相談の上とのこと。

 周囲から「これを欲しがる人はいると思うよ」、門外漢からの出発

 今のところ、落書きをぬいぐるみにするサービスは、日本でも唯一といっていい。

 だが、どうしてこの仕事を始めたのだろうか。実は白石さん、元はまったく畑違いの仕事に携わっていた門外漢なのだ。

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