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次のトレンドは折りたたみスマホ!? 各社が次々に新製品を発表
岡真由美
そして2月末にスペイン・バルセロナで開催された世界最大規模の携帯電話関連見本市「モバイルワールドコングレス(MWC)」では、中国ファーウェイが折りたたみスマホ「メイトエックス」を発表した。いまやアップルを追い抜き、世界スマホ市場でサムスンに次ぐシェアを持つ同社の折りたたみスマホは、ロイヤルのフレックスパイと同じく、ディスプレイを外側にして折りたたむスタイルだが、はるかに洗練されている。折りたたむというデザインを活かし、フロントカメラとリアカメラが同じカメラシステムを共有するという仕組みもユニークだ。発売時期は6~7月、価格は2300ユーロ(約28万9000円)と、サムスンのフォールドよりもさらに高い。
実際に完成品を公開しているのは現時点では上記の3社のみだが、折りたたみスマホの開発、製品化を明言している企業は他にもある。中国シャオミは1月に、同社のリン・ビン社長兼共同創業者が、三面鏡のように中心に向かって折りたたむ形式のスマホを操作している動画をソーシャルメディア微博(ウェイボー)に投稿した。ビン社長は「現時点ではプロトタイプだが、消費者の反応がよければ量産を検討する」とコメントしている。
また先述の見本市MWCでは、中国テレビメーカーのTCLも、折りたたみスマホの実物大模型を展示していた。他社とは異なり、縦に細長い画面をアルファベットの「U」字状にたたんだり、手首に巻いたりできるというコンセプトのものだった。同社は2020年中頃の製品化を目標にしているという。