次のトレンドは折りたたみスマホ!? 各社が次々に新製品を発表
このほかにも、中国レノボ傘下のモトローラが、かつて薄型携帯電話として人気を博したガラケー「レーザー」と同じデザインで、折りたたみスマホを今年夏に発売するとの噂があるほか、韓国LGも折りたたみスマホを開発中と言われている。
では、今年の売れ筋は折りたたみスマホになるのかというと、実はそうとも言い切れない。理由はいくつかある。
そうとも言い切れない「3つの理由」、そして…
最大の理由は値段だ。先述したように、ギャラクシー・フォールドは約22万円、メイトエックスにいたっては約29万円と、あまりにも高い。この価格では、購入者はごく一部に限定されるだろう。
2つめの理由はソフトウェアの問題だ。今まで紹介したスマホはいずれもアンドロイドOSを搭載しており、グーグルは折りたたみスマホに対応するOSの開発を表明しているとは言え、対応アプリが存在しなければ意味がない。たたんだ状態から広げた時の表示の切り換えがうまくできないと、広げて大画面にするという特徴が活かせない。
3つめの理由はこれら折りたたみスマホが搭載する有機ELディスプレーの供給量だ。柔軟で折り曲げ可能な有機ELをスマホ向けに供給できる企業はそれほど多くはない。
そしてもうひとつ。アップルの不在だ。同社も折りたためるiPhoneに関する特許を複数取得しており、開発中との噂もあるものの、いまのところ今年発売のiPhoneに折りたたみ可能なモデルが含まれているとの噂は聞こえてこない。折りたたみスマホが目新しく魅力的でも、ここまで高額だと、iPhoneユーザーが簡単にアンドロイドに簡単に切り替えるとは考えにくい。
とはいえ、「折りたためる」というデザインが、スマホにおいてひとつの流れとなるのは間違いなさそうだ。(岡真由美/5時から作家塾(R))
《5時から作家塾(R)》 1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。