乗るログ

トヨタRAV4“復活”の狙い 遊びに行きたくなる痛快なオフロード走破性

SankeiBiz編集部

 実は乗用車をベースとした高い走破性能や使い勝手の良さは、初代から一貫して変わらない特徴だという。RAV4といえば《都会でもアウトドアでも見て乗って楽しいクルマ》を開発テーマに新たな市場を開拓した「クロスオーバーSUV」のパイオニア的存在。その後もSUV人気の火付け役としてモデルチェンジを重ねたが、2013年に発売された4代目の日本投入は諸事情あって見送られた。国内販売は3代目が生産終了した2016年以来3年ぶりとなるのだ。なぜ今になって“復活”したのか。チーフエンジニアの佐伯禎一氏は次のように語る。

 「SUV市場の拡大に伴い、数多くの競合車が参入する中、私はSUV本来の“ワクドキ”が薄れてきているのではという危機感を持っています。SUVのトレンドは乗用車テイストを強調したオンロードな方向に移行しています。RAV4はSUVのパイオニアとして『アクティブな気持ちを呼び覚ます』という“ワクドキ”を再び体現することを使命としたのです」

 タイミングも重要だ。話を伺った製品企画主幹はこう語っていた。「4代目も日本向けの企画はありましたが、国内SUV市場は今ほど盛り上がっていませんでした。今はマーケットも成熟して、ユーザーがオフのシーンでもクルマを使うことが増えてきた中で、(シティ派SUVの)ハリアーと一線を画すクルマができたこともあり『投入できる』と判断しました。4代目をドロップしたので若い方はRAV4を知らないかもしれません。だから“復活”という意識はないんです。いい新型車ができたので、しっかりとファンを増やしていきたいですね」

 新型RAV4はデータなどの数字的な部分よりも、「感性」を重視して作り込んだという。試乗中に「山や川を走りたい」といった冒険心が芽生えたのも、こうしたエンジニアたちの気持ちが伝わったからだろう。RAV4はラフロードを走っているときが一番輝いて見えたし、最も楽しい時間だった。これが彼らの言う“ワクドキ”なのだとすれば、RAV4は狙い通りに使命を達成したということなのだろう。

《ヒトコト言わせて!》

 RAV4のチーフエンジニア・佐伯禎一さん「お客様に『いつでも、どこでも、どこまでも』走りの楽しさを感じていただくだけでなく、お客様の好奇心を刺激し、仕事も趣味も自分らしく全力で楽しむアクティブ志向の30~40代、およびファミリー層を主なターゲットに、新しいことにチャレンジする気持ちを呼び覚ますクルマを目指しました」

 【乗るログ】(※旧「試乗インプレ」)は、編集部のクルマ好き記者たちが国内外の注目車種を試乗する連載コラムです。更新は原則隔週土曜日。▼アーカイブはこちらから

主なスペック 「アドベンチャー」グレード

全長×全幅×全高:4610×1865×1690ミリ

ホイールベース:2690ミリ

車両重量:1630キロ

最低地上高:200ミリ

エンジン:直列4気筒

総排気量:2.0リットル

最高出力:126kW(171ps)/6600rpm

最大トルク:207Nm(21.1kgm)/4800rpm

トランスミッション:ダイレクトシフトCVT(ギヤ機構付自動無段変速機)

駆動方式:4WD(4輪駆動方式)

タイヤサイズ:235/55R19

定員:5名

燃料タンク容量:55リットル

燃料消費率(WLTCモード):15.2キロ/リットル

ステアリング:右

車両本体価格:313万7400円

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング