スポーツi.
MLBとMGMリゾーツとの提携に思う「スポーツと賭博マーケットとの融合」
ゲーム産業団体・アメリカン・ゲーミング・アソシエーションによると、1992年プロ・アマスポーツ保護法の撤廃(あえて言うと「スポーツ賭博合法化」)により、MLBだけでも、広告費6400万ドル(約68億5000万円)、スポンサー料6200万ドルなど、スポーツ賭博運営企業とデータ配信会社から計1億5400万ドルもの収益がもたらされるという。
また、合法化が各州で進めばその収益は11億ドルに達するだろうとも予測している。
このような賭博産業とプロスポーツの融合が、八百長の火種になるのでないかという懸念はスポーツ業界にも共有されてはいるものの、この様子ではスポーツ賭博の解禁の流れは止まらないものと思われる。
日本においては、IR整備法の果実なるものがMGMリゾーツのようなアメリカのIR大手に蚕食されるだけの結果となること、そして、プロスポーツと賭博の融合が瞬く間に進んでいくことが危惧される。
◇
【プロフィル】宮田正樹
みやた・まさき 阪大法卒。1971年伊藤忠商事入社。2000年日本製鋼所。法務専門部長を経て、12年から現職。二松学舎大学大学院(企業法務)と帝京大学(スポーツ法)で非常勤講師を務めた。