プロジェクト最前線

都市と秩父の自然に溶け込むデザインに 西武鉄道新型特急「ラビュー」

 ≪焦点≫「コト消費」意識、50周年キャンペーン

 西武鉄道では、西武秩父線開通50周年を記念してのキャンペーンを展開中だ。西武池袋線からつながる吾野駅(埼玉県飯能市)-西武秩父駅(同秩父市)の秩父線は1969年10月14日に開通。同時に、特急レッドアローも登場した。

 当時、私鉄では最長とされた全長4.8キロの正丸トンネルで山を貫いた秩父線では、それまで、鉄道を使えば、東京からは約3時間かかるとされていた秩父を、特急で83分(当時)で結び、東京都心から手軽に行けるようになった。

 西武鉄道では、秩父を東京に近い箱根や日光に続く新しい行楽地にしたいと考えている。そのため、開通直後から各種の観光施設を積極的につくってきた。91年には、埼玉県と共同開発の「秩父ミューズパーク」が開園し、テニスコートやアイススケート場がオープンした。だが、バブル経済崩壊によって、経営は苦しく、2006年に施設を秩父市に無償譲渡するなど、大型レジャー施設のプロジェクトは軌道には乗らなかった。

 現在は、かつての箱もの優先から、秩父の祭りや、四季を通じたハイキングや各種アクティビティーなど「コト消費」を意識した取り組みを進めている。人気女優を起用したテレビCMなどの効果もあり、若い女性が多く訪れる観光地として、売り出していく。

 秩父線キャンペーンは来年3月まで。10月には記念セレモニーなどを予定している。

 ■西武鉄道

 【本社】埼玉県所沢市くすのき台1-11-1

 【設立】1912年5月7日

 【資本金】216億円

 【従業員数】2万3677人(連結、2019年3月期末時点)

 【営業収益】5659億円(同)

 【旅客営業キロ】176.6キロ

 【1日平均輸送人員】182万2000人

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