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仮想通貨大国を目指すスイス FB「リブラ」は上陸するか
州内では行政手続きの手数料も、仮想通貨で支払いが可能だ。同州に本社を置く「ビットコイン スイス」と協力し、スイス・フランに換金して州口座に計上する。
仮想通貨は変動幅が大きく、リスクが指摘される。そんな未知数の分野になぜ、入れ込むのか。それは「銀行大国」として生きてきたスイスが、新たな脱皮を図っているためだ。
スイスの人口は約850万で神奈川県より少ないが、銀行数は260以上。金融機関が扱う総資産額は6兆6510億スイス・フラン(約722兆円)で、国内総生産(GDP)の10倍以上にのぼる。
税金が安く、規制が緩いことに加え、「第三者への顧客情報の秘匿」の伝統で世界中から資金を集めてきたが、近年は「マネーロンダリング(資金洗浄)や脱税の温床」と批判を浴び、国際圧力に押されて情報開示を迫られた。銀行の「安全神話」崩壊で資金流出の動きが出始め、スイスは「次の手」を繰り出す必要に迫られた。
リブラは「金融システム外に置かれ、銀行口座を持たない17億人」を視野に入れる。発行を始めれば、スイスが名実ともに仮想通貨の世界的中心地となるのは間違いない。
リブラの「本社」は観光客でにぎわうジュネーブのレマン湖畔にある。路面電車の駅前に立つ6階建てビルに今年5月、FBは「リブラ・ネットワークス」を法人登記した。資本金は2万スイス・フラン(約216万円)だ。