高論卓説
新型コロナ拡大で多様な働き方本格化 個人や企業が進化試される
筆者は6年前からテレワークを導入している。それは当時、いろんな家庭事情を踏まえた人たちと働くために必要なことであった。働きに出たくても子供が小さくてフルタイム勤務は難しい、地方に住んでいるが近所に働ける場所がない、介護をしながらも働ける場所を探しているなどである。当初は非常に特殊な状況だと思っていたが、もはやこのような働き方が主流になっていくだろう。
またそのような人たちと働ける環境をいかに企業側が本気で準備しようとしているかが問われる。外資系企業で働く知人も、「満員電車に揺られて会社へ行くあの苦しさは何だったのかと気づいてしまった」という。つまり、自宅でテレワークができるという状況に気づいてしまった人たちが多く存在するということである。
コロナ不況だと思われるが、一方でオンラインシフト関連の事業は伸びている。例えば自宅で仕事をする空間を確保するためのデスク周りやインテリア商品などだ。さらにオンラインで対応するためのIT機材や性能が良いウェブカメラなどである。一時期、知り合いから「ウェブカメラを早く買った方がいい。品切れになっている」と連絡があったくらいだ。ウィズコロナ、アフターコロナ、コロナ離婚、オンラインシフトなどさまざまな言葉を生み出し、影響を世界中に巻き起こした。コロナ収束後、いままでの生活様式に戻ってしまうのか、これに学び進化できる個人や企業となれるのか。それが試されているのではないだろうか。
【プロフィル】芝蘭友
しらん・ゆう ストーリー戦略コンサルタント。グロービス経営大学院修士課程修了。経営学修士(MBA)。うぃずあっぷを2008年に設立し代表取締役に就任。大阪府出身。著書に『死ぬまでに一度は読みたいビジネス名著280の言葉』(かんき出版)がある。