ニュースカテゴリ:社会
事件・不祥事
ツアー中の事故、保険適用されないケースも… 専門家「事前確認徹底を」
更新
エジプト・ルクソールの熱気球墜落事故では、旅行代理店「JTBグランドツアー&サービス」の保険や補償に関する説明が変遷した。事故などに備え、海外旅行へ行く渡航者はどう気をつければいいか。専門家は、保険の適用条件の事前確認の重要性を指摘する。
大手旅行代理店「日本旅行」などによると、海外旅行に関する保険は「海外旅行傷害保険」と「旅行特別補償保険」に大別される。海外旅行傷害保険は、渡航者自らが保険会社と契約。現地での医療費や入院費など、最大1千万円まで支払われるのが一般的という。
これに対し、旅行特別補償保険は、旅行会社が保険会社と契約するもの。入院180日以上で40万円、後遺症の程度に応じて2500万円の3~100%、死亡の場合は2500万円が旅行会社に支払われるという。しかし自由行動で、渡航者自らが参加するツアー中の事故などは「保険が適用されないケースもある」(日本旅行)とされる。
今回のツアーは、「JTBグランドツアー&サービス」が契約する旅行手配代理業の「ゲートオブアフリカ」(東京都中央区)が現地の旅行会社「トライウェイ」を通じ、気球運航会社「スカイクルーズ」を手配。計4社が関わる複雑な契約関係にあったため、JTBグランドツアー&サービスは当初、旅行特別補償保険は「適用外」、2度目の会見で「適用」と説明が変遷したとみられる。
ただ、旅行特別補償保険の適用範囲は旅行会社と保険会社の約款で定められており、約款は旅行会社が渡航者に示すことが義務付けられている。旅行ジャーナリストの村田和子さん(43)は「旅行会社は『読んでおいて』程度が普通で、今後はより丁寧な説明が必要だろう。渡航者側も納得いくまで確認をすることが求められる」と話している。