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【食材偽装表示】社長辞任で幕引き図る 阪急阪神ホテルズ、信頼回復は?

ニュースカテゴリ:社会の事件・不祥事

【食材偽装表示】社長辞任で幕引き図る 阪急阪神ホテルズ、信頼回復は?

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 阪急阪神ホテルズがメニュー表記と異なる食材を使っていた問題は28日、出崎弘社長が辞任に追い込まれる事態となった。背景にあるのは、阪急阪神グループの企業の経営に深刻な影響を及ぼしかねないとの危機感。トップ辞任によって問題の早期幕引きを図りたい思惑がみえる。

 「ホテルズだけで収まることがなく、阪急阪神の信用問題にまで発展した。その責任は辞任をもって償うしかない」

 出崎社長は28日に開いた記者会見で、辞任の理由をこう説明した。

 出崎社長は問題の再調査をする中で、26日に親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)の角和夫社長に辞任を申し出た。調査中のため預かりとなったが、28日に再び角社長に申し出たところ、角社長から「グループ全体に迷惑をかけた」などといわれ、辞任が受理されたという。

 問題発覚後、系列ホテルでの宴会やレストランの予約キャンセルが相次ぎ、そごう・西武も系列のおせち料理の見本をいったん撤去するなど経営に影を落とし始めた。「阪急阪神のブランドが傷つき、グループ各社に悪影響が出かねない」(関係者)との声は日増しに強まっていた。

 実際、市場は阪急阪神ブランドの毀損(きそん)を懸念し、阪急阪神HDの株価は問題が発表される前日の21日の573円から4日連続で値下がりし、25日には534円にまで下落した。

 食の問題に対する消費者の目は厳しく、平成19年に料理の使い回しや食材の産地偽装が発覚した大阪の高級料亭「船場吉兆」は廃業に追い込まれたほど。角社長は阪急阪神HDの報酬の50%を当面返上することを決定。関西経済連合会の副会長職にある財界活動の自粛も示唆しているが、阪急阪神ブランドについた傷は深く、信頼回復への道は険しい。

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