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食材虚偽表示、百貨店は共通販売元で拡散 「何を信じれば…」

ニュースカテゴリ:社会の事件・不祥事

食材虚偽表示、百貨店は共通販売元で拡散 「何を信じれば…」

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 高島屋の有名ブランドおせち料理やテナントに入るレストランでの食材虚偽表示問題で、おせち販売元の高島屋子会社が、高島屋のほかにも17の百貨店に計約1千個を卸していたことが6日、分かった。一部レストランでは他の百貨店に入る系列店でも同様に虚偽表示していたことも判明。販売元やレストランが複数の百貨店で共通する構図から問題が広がった。

 このおせちは、フランス有名店「フォション」ブランドのもの(3万9900円)。実際はブラックタイガーを使っていた「車海老のテリーヌ」が数個入っていた。高島屋によると、フォション社と契約を結んだ同社の子会社が、日本語版のレシピを作成する過程で虚偽表示になったという。

 テリーヌは当初、高島屋日本橋店の売り場だけで販売されていたが、平成22年からはおせちに使用。担当者は「フォションのブランド力は高く、他の百貨店も求めるようになった」と推察する。高島屋では22~24年に578個が販売されたが、小田急や大丸松坂屋のほか、北九州市の井筒屋など17百貨店では、計約1千個が販売された。

 一方、テナントに入るレストランでも虚偽表示は広がりを見せた。高島屋日本橋店の「麦星byグリル満天星」は、大きさが均一になるようにヒレ肉の尾の細い部分を切り離して結着材でつなぎあわせていたが、「加工肉」と表示していなかった。運営会社によると、日本橋三越や小田急本館新宿店などに入る他の系列6店でも同様に表示していなかった。

 各店舗は、形が整っているため提供しやすい加工肉を食肉業者に注文していたという。担当者は、牛脂の注入などとは違ってあくまでも形を合わせる目的での結着で、「流通する過半数が結着肉。『加工肉』と表示する認識がなかった」と説明する。高島屋の店舗では約1万6千食、日本橋三越は約3万9900食が提供されていた。

 高島屋横浜店と柏高島屋ステーションモールに入っている「ニホンの食卓つくみ」では、「和牛メンチカツ」との表示に合いびきミンチを、「鳥取県産紅ズワイ蟹使用」とする蟹クリームコロッケに「アラスカ産」を使っていた。

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