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【御嶽山噴火】観光、農業、市民生活…周辺住民に募る降灰への懸念

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【御嶽山噴火】観光、農業、市民生活…周辺住民に募る降灰への懸念

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長野県木曽町内では降灰が続き、道路清掃車が出動し清掃にあたった=28日(早坂洋祐撮影)  日本百名山の一つ、御嶽山。そのふもとに暮らす人々は、さまざまな山の恩恵を受けてきた。だが、いったん噴火などの災害が発生すると、生活に大きな影響を与えることになる。すでに今回も、周辺自治体では広範囲で降灰が確認されており、住民らは被害の拡大を心配している。

観光のかき入れ時に…

 長野県の木曽町観光協会によると、噴火を受けて町内のホテルや旅館などの宿泊施設ではキャンセルが相次いだ。同協会にも「電車は動いているのか」「火山灰はどこまで降っているのか」などの問い合わせが多数寄せられているという。

 木曽町観光協会は28日、10月初旬に予定していた「開田高原そば祭り」と「木曽駒高原きのこまつり」の中止を決めた。

 同協会の須藤邦男事務局長(58)は救助活動が最優先としながらも、「観光客のかき入れ時にこうした状況になり、今後の見通しは真っ暗な状況だ」と肩を落とし、「観光客の減少で、土産屋や飲食店、温泉施設など地元の経済への影響が心配だ」と語った。

「出荷に向け指導」

 降灰による農業への影響も懸念されている。

 昭和54年10月に御嶽山が水蒸気爆発を起こした際は二十数万トンの火山灰などを噴出したとされる。長野県の旧開田村(現木曽町)では、収穫期を迎えた野菜が灰をかぶり、被害面積は約150ヘクタールに上ったとの記録がある。

 県は28日、御嶽山の麓にある木曽町と木祖(きそ)村で、白菜畑約18ヘクタールに火山灰が降ったことを確認し、現地で被害状況の調査を実施した。

 木曽町では、町で収穫する白菜を「御嶽はくさい」と名付けてブランド化し、関西を中心に高級漬物用として出荷している。

 木曽農業改良普及センターによると、白菜の収穫期は7月から10月。木曽町と木祖村にある白菜畑約75ヘクタールのうち、4分の3程度はすでに収穫済みだが、収穫前の残りの白菜は、火山灰をかぶって葉の間に灰が入り込んだ。

 JA木曽には、組合員から「灰が付いた農産物は、どういう状態なら市場に受け入れられるのか」などの問い合わせが寄せられた。これを受け、職員は個別に農家を訪問。水で灰を洗い流すなど出荷できる状態にするための指導を行っている。ある職員は「畑に覆いをかぶせるなどして、これ以上被害を大きくしない対策を取りたい」と話した。

洗車用品売れたが…

 降灰は市民生活にも影を投げかけている。

 木曽町のホームセンター「ニューライフショップミスズ」では噴火から一夜明けた28日、ホースのノズルなど洗車用の道具が多く売れたという。「洗車用品はいつもより出た」と責任者の中村義武さん(57)。一方で、「多くの人が外出を控えているようで、いつもの土日より客が少なく痛手だ」と声を落とす。

 同町の別のホームセンターの男性店長(34)は噴火後すぐに60枚入りのマスクを100箱ほど業者に注文した。「降灰で必要になると思い、通常の5倍ぐらい仕入れた」と店長。掃除に必要なほうきは、近隣の系列店から集めたといい、「客の要望があればマスクやほうきをさらに仕入れたい」と話した。

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