“時代劇撮影の聖地”人気の秘密 「マッサン」「るろうに剣心」など誘致
更新映画やドラマのロケ地として、滋賀県が注目を集めている。現在放送中のNHK連続テレビ小説「マッサン」をはじめ、昨年公開された映画「るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編」、NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」(平成23年放送)など、ロケ地誘致数はここ10年で倍増。映画関係者の間では「時代劇撮影の聖地」とまで呼ばれ、作品を見て観光客増加につながる経済波及効果も表われている。人気の秘密を探ってみると、豊かな自然と歴史といったロケ地に適した要素以外に、最もシンプルなところに決め手が隠れていた。(江森梓)
映画「るろうに剣心」に滋賀の名所
今年1月、全国のロケ地を紹介する情報誌「ロケーションジャパン」編集部が実施した「第5回ロケーション大賞」のグランプリに「るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編」(大友啓史監督)と滋賀県が選ばれた。
この賞は、ロケを通じて1年間に最も地域の観光を活性化させた作品やロケ地に贈られる。第1回が「龍馬伝」、第2回が「おひさま」、第4回が「あまちゃん」がグランプリに輝いており、NHKで放送された作品が強いとされてきたが、今年は大河ドラマ「軍師官兵衛」(準グランプリ)や連続テレビ小説「花子とアン」(部門賞)をおさえての栄冠となった。
